東日本大震災発災から10年となる2021年に向け、(社)まち物語制作委員会で制作した約70本の震災紙芝居から10作品を選び、それを朗読付き絵本にし、全国各地の学校や図書館、公民館に寄贈し、後世に福島の実相を残そうという取り組みです。
朗読は福島の被災者自らが行います。また、その物語に併せ、福島のシンガーソングライターや福島に心を寄せるミュージシャンが作ってくれた音楽も入っています。
 
 

地域社会が共有すべき課題は①防犯・防災への備え、②長寿社会への対応、③明るい子育て環境の醸成などなど多岐にわたりますが、現状では一過性のチラシ作成やイベント運営といった枠を超えられていません。そこで、まち物語制作委員会では地域住民自らが伝道師になってもらい地域課題の解決に取り組んでもらおうと考えました。

そこで防犯紙芝居の読み手になってもらうため読み手の育成講座を行っています。オレオレ詐欺などの手口を紹介する紙芝居を読んでもらうことで安全安心なまちづくりに貢献します。代表作『怪傑ブルバット』は黄金バットよろしく、主人公が特殊詐欺を退治する物語があります。


 
 

東日本大震災やヒロシマの物語を、独創的な音楽と紙芝居に描かれた抒情的な絵、当事者のリアルな声をコラボレーションさせて、実相を伝える、これまでにない立体的な音楽イベント。それが<絵おと芝居 まち物語コンサート>です。

2017年12月に初めて開催の<絵おと芝居 まち物語コンサート>は、東京電力・福島第一原子力発電所の事故の影響で、6年以上にわたり故郷から離れざるを得なかった浪江町の人々にスポットをあてて、東日本大震災とそこにつながる原子力発電所の事故がもたらした住民の苦悩、その苦悩から立ち上がる力を伝え、震災と事故の鮮明な記憶を後世に残すために開催されるはこびとなりました。以後、東京や福島、広島で開催しています。

 
 

東日本大震災の復興支援のため、被災地のまち物語を紙芝居にするプロジェクト。3年間で100本作ることを目標に、2011年末より活動を始めました。このプロジェクトは全国各地の方々のご協力をいただき、3年強で目標を達成しました。現在も制作は続き、2019年度には160本に達する見込みです。

製作された紙芝居は、被災地を中心に、被災者自らが読み手となり、福島をはじめ日本全国で上演されています。さらに、このプロジェクトから生まれた『浪江町消防団物語「無念」』はアニメーションにも発展し、国内はもとよりフランスやアメリカでも上映され、今も世界に発信され続けています。

 

 
  
地域の読み聞かせグループが小学校と協働し行う絵画コンクールです。全校生徒を対象に地域の物語を読み聞かせる→その話を聞いた子どもたちに、思い浮かんだ情景を自由に描いてもらい応募してもらう→子どもたちが描いた絵を参考に、作家が紙芝居を創作→絵本として完成させるという取り組みです。

福島県の古殿地区、広島市の三入小学校、河内小学校、竹屋小学校、広島県安芸太田町の小学校で実施され好評価をいただいています。